貴様は何のためにこの一年を生きようとするのか

今年一年の目標。

 

確かにこれまでは、大きかれ、小さかれあったような気がする。

反抗期の時代は「無病息災」だったかもしれないし、受験の時は「絶対合格」だったかもしれない。ただ、どの目標もよくて1月の2周目、長くて2月になれば忘れた。

 

ちなみに、聞くところによると、今年は「前厄」らしい。同じ年に生まれたからと言ってそろいもそろって全員「ハイ、今年が厄年です」なんて都合のいい制度はないと思うが、大卒であれば社会人1年目、2年目、3年目に何かしらのことがおきそうではある。特に2年目が本厄だそうだが、おそらくこのままではないだろうなという直感が学生ですらある。そこに漬け込む神社は何と上手いことだろう。ぜひリクルートと組んで頑張ってほしい。

 

さて、私はというと、昨年は人生の中で最悪な年だったといえよう。春は身近な家族の不幸に、夏は体を壊し人生初入院、冬には就活も失敗。とこれはもう、人生の最悪を煮詰めて三倍の濃さにしたような感じだ。タレにフラれて落ち込んでいた一昨年の自分に見せてあげたい。鼻くそよりもしょうもない話である。

 

まさか、親戚が敵になって家庭に襲い掛かってくるとは思わない。ドラマの世界が目の前で繰り広げられるなんて思わないし、当事者になるなんてもっと思わない。

自分たちが住んでいた土地をハイエナが買い叩きに来るとも思わないし、それを守るのは自分の腕一本だとも思わない。

 

そんなわけで、半分は意図せずして、半分は己の判断で、家族の生活が一気に私の腕にかかってきた。

こうなると話は早いわけで「(法に触れないことは前提として)どんな方法でもいい、とにかく金を手っ取り早く大量に稼ぐ」が当面の目標になった。

定量的でKPIは定めやすい。もっと言おう、これはボトムラインの底上げではない。トップラインをとにかく引き上げることだ。とにかく稼いで、稼いだ分は自己投資をする。その金でまた自分を売って稼ぐ。それを繰り返すしかない。ボトムラインの底上げはあとから十分にできる、固定費さえ上げなければ。

「仕事はお金じゃない」「世のためになる仕事ってなんだ」とかそんなのはノブレスオブリージュにすぎない。確かに周りは貴族だらけなので、それは一理あるのかもしれないが、庶民以下に転落した私にはそんなことは関係ない。とりあえず金だ。金がないと何も始まらない。稼がねば、明日寝るところがなくなる。「若いからこその価値」そんな悠長なことは言ってられない。

一円でも多く稼ぐ。今後数年は同じ目標になりそうだ。