皺寄せの先からのSOS

某庁大臣に「威勢がいいことで有名なとある人」が任命されたことにある程度の危機感を持っている現場の人間は多いのではないかと思う。

 

威勢がいいこと、耳触りのいい「正義」を口にするのは非常に簡単なのではあるが、実際にそれを遂行するのは非常に難しい。残念ながら虚偽申告をしそれを叶えたかのように見せる、言わば共産主義的目標達成が横行する。

 

確かに、行政の効率化(の一手段でもあるDX)は課題が多く、そこにメスを入れるべきであるという首相の意見も十分に理解できる。しかし、効率化できていない原因はより深淵なアイデンティティ的な問題であることが多く、技術的な課題や国からの命令でどうにかなるものではない。

つまり、意識改革をしなければ真のDXは達成し得ないのであるが、新大臣はそれを理解できているだろうか。

おそらく現場の怠慢であるとかなんとかと進みが遅い理由を位置づけ、真因を理解しないまま、地獄のようなスケジュール変更が行われることが目に見えている。

 

すでに現場は地獄である。

LG-WANの殻に閉じこもり、紙の匂いに慣れきった地方行政に、クラウド空間など10年は早い。