2021総選挙、私の誤算と侮れぬ菅首相

2021/8/13 現在

 

前回、総選挙予想についての記事を書いた。

remion46.hatenablog.com

ここでは

3案を提示し、

A:9/5以降可及的速やかに解散、9/26or10/3総選挙、11月総裁選

B:9月末総裁選、10/3,10/10任期満了選挙、10/21衆議院任期満了

C:9月末総裁選、10/17-20解散、11/14or21総選挙

ではないかと予測した。しかし、実際にはA案を2週間遅らせたものが現実となった。

さてこの二週間の差について考える。

 

一度総裁選をちらつかせ、各派閥の出方や世論の出方を確認する期間だったと考えた。総裁選は今考えれば明らかにブラフであり、各派閥がどのように動くのか、牽制はどれほど効果的なのかを確認し、小選挙区での派閥間調整に一役買ったことだろう。実弾(金)をどこに撃つのかは昨今の選挙の至上命題であり、官邸主導である今の実質的な勝敗を決める。

おそらく、二階派を完全に支配下に入れ(るように見せかけ)、選挙中の足元をすくわれないようにした形だと考える。国民の頭は鶏よろしく、数日間分しか覚えていないのであるから、幹事長に発言機会を持たせず、党としての意向はなあ〱にしておけばよいのである。そうすることにより、野党にも攻撃(口撃)のスキがなく、「コロナ政策の失敗」といういかにも漠然としたものをもって戦わなくてはならない。アフガンにおいても自民党は一定の成果を上げ、外敵に関しても特にない。

つまり、自民党内を抑え込み、野党にも隙を与えず、外国勢力含むその他にも特段の憂いがない状態で臨むわけだから、総選挙の持って生き方としては非常に完ぺきなルートをたどっているとしか思えない。

誰が、いつ、どのように選挙に突入したとしても必ず議席を減らし戦うこの選挙において、どのような「減らし方」をするのかが焦点となってくる。ここで、減らすべきところには実弾を撃たず、自派閥の勝つべきところに実弾を撃つことで、よい減らし方ができる。その勝負の理由は、その後の総裁選で有利になるためであるとは言うまでもない。

 

菅義偉(とそのブレーン)は内政において相当優秀であり、野党は「選挙が苦手な菅さん」という先入観は捨て、政権交代などという夢をここでかなえようとはせず、美しくきれいに負ける方法を考えておく方が今後のためによいだろう。